令和2年12月03日(木)
教育と
歴史認識
独ベルリン 慰安婦像の永続設置 決議
韓国の聯合ニュースなどによると、ドイツの首都ベルリン市ミッテ区の公有地に韓国系市民団体が九月末に設置した慰安婦像について、同区議会は1日、永続的な設置に向けた方策を見いだすよう区に求める決議案を賛成多数で採択した。これを受け、一時は像撤去を求めた区側が永続的な設置を認める可能性もある。
決議案の採決の結果、賛成は24票で反対は5票だった。左派系3党の議員が賛成に回る一方、保守系政党の議員らが反対した。
決議文は「像が戦時中の性暴力に関する議論の契機となる」などとし、1年間の期限で許可した像の設置が継続されるよう、区側に対応を要請した。決議文には慰安婦問題をめぐって日本政府が謝罪した「河野談話」も引用された。
慰安婦像をめぐっては、区側が10月上旬、「日本軍の振る舞いのみ」を対象とし、設置許可の趣旨と異なるとして許可の取り消し、像を設置した韓国系団体のコリア協議会に像の撤去を求めた。だが、協議会側が「日本による政治的な圧力があった」と主張して区に異議を申し立て、裁判所に区の決定の効力停止を申請したことを受け、区は設置を当面認めた上で、裁判所の判断を待つ姿勢に転じた。
(産経新聞より抜粋)