令和2年12月17日(木)
教育と
歴史認識
ベルリン慰安婦像、自民、外務省批判
自民党は16日、ドイツの首都ベルリン市ミッテ区の公有地に設置された慰安婦像の撤去が困難となった状況をめぐり、外交部会などの合同会合を党本部で開き、出席議員からは設置を防げなかった外務省への批判の声などが相次いだ。一方、韓国側では「韓国とドイツの市民社会の連帯の力」と勝利が喧伝されている。
「いつもモグラたたきのように設置されては撤去を要求している…」同党の「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」委員長を務める中曽根弘文元外相は会合冒頭でこう述べ、設置を未然に防ぐ対策が重要だと指摘した。ほかの出席議員からも「これは『歴史戦』だ。きれいな戦いだけしていてはダメだ」「言い訳よりも、どう撤去するかを考えるべきだ」など外務省に厳しい意見が上がった。
ミッテ区の像はドイツの韓国系団体、コリア協議会により設置された。日本側の働きかけで一度はミッテ区の撤去命令が出たが、ベルリン市民や現地の世論を巧妙に取り込んだ韓国側に巻き返され、命令は撤回。像の設置が当面維持されることが事実上決まった。
(産経新聞より抜粋)