令和3年01月25日(月)
安全保障・
領土問題
防衛施設周辺1キロ 注視区域
外国資本による安全保障上重要な土地の買収に関し、政府が今国会で成立を目指す土地利用調査・規制法制の概要が24日、判明した。新法の正式名称は「重要施設周辺および国境離島等における土地等の利用状況の調査および利用の規制等に関する法律」。政府は昨年12月、有識者会議から提言を受け、法案提出に向け準備を進めていた。
法案では、調査を強化する「注視区域」の対象として自衛隊や米軍施設のほか、政令で定める重要施設として発電所、ガス、貯水、通信、鉄道、放送局、空港などを想定する。周辺のおおむね1キロ以内で、施設の機能に支障をきたしかねない行為への使用を防ぐため、必要な土地を番地などで個別に告示する。
国は、これらの土地所有者の利用実態について、不動産登記簿や住民基本台帳などの行政データや所有者の報告などをもとに調査。防衛施設に対し、妨害電波を出すなどの不適切な利用が確認されれば、土地の利用中止を勧告、命令できる。命令違反者には懲役2年以下か罰金200万円以下に処す罰則規定を盛り込んだ。
(産経新聞より抜粋)