令和3年07月01日(木)
皇 室
皇族減少対策へ2案 婚姻後も女性皇籍維持 男系男子復帰
政府は30日、安定的な皇位継承策などを議論する有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)の第8回会合を開いた。現在の皇位継承順位を前提とし、皇族数の確保策として女性皇族が婚姻後も皇室に残る案と、旧宮家の男系男子が皇籍復帰する案を中心に、議論を進めていくことを確認した。次回会合は7月9日に行う。
皇室典範では皇位継承資格を父方に天皇の血筋を引く男系男子に限定しており、現在、皇位継承資格は➀秋篠宮さま②悠仁さま③常陸宮さまーの3方で戦後最小となってゐる。女性皇族は婚姻後、皇室を離れなければならず、皇族数の確保が喫緊の課題だった。
清家氏は会議終了後、皇族数の確保の必要性について、憲法や皇室典範などで定められた役割があると指摘。その上で「悠仁さまの世代においても十分な数の皇族の方に皇室にいていただく必要がある」と述べた。
具体的な方策としては「内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持することを可能とすること、もう一つが皇族の養子縁組を可能とし、皇統に属する男系男子が皇族となることを可能にすることが中心となる」と語った。専門家ら21人へのヒアリングでは女性天皇、女系への皇位継承資格の拡大についても意見を求めていたが、清家氏は議論の整理には時間が必要だと説明した。
有識者会議は今後、政府への最終報告書の提出に向けた議論を進めるが、提出の時期については言及しなかった。
(産経新聞より抜粋)