令和3年08月03日(火)
安全保障・
領土問題
石垣島にミサイル部隊
防衛相は南西諸島の防衛力を強化するため、2022年度末に陸上自衛隊のミサイル部隊を沖縄県・石垣島(石垣市)に配備する方針を固めた。日本近海で軍事活動を活発化させる中国に対抗する狙いがある。
配備するのは、地対艦・地対空ミサイルの運用部隊と武力攻撃や大規模災害への初動対応を担う警備部隊だ。500~600人規模とする予定で、関連経費を来年度予算の概算要求に盛り込む。島内に隊舎や弾薬庫、訓練場なども設ける。
防衛相は南西諸島で防衛力の整備を進めている。鹿児島県・奄美大島(奄美市など)と沖縄本島、沖縄県・宮古島(宮古市)には既にミサイル部隊を配備しており、石垣島を加えて4拠点態勢とする。23年度末までに沖縄県・与那国島(与那国町)に電子戦部隊を常駐させる予定で、鹿児島県・馬毛島(西之表市)では自衛隊基地の建設計画を進めている。
南西諸島はフィリピンまでつながる「第1列島戦」に位置し、中国は線の内側への米国侵入を阻止する軍事戦略を描くとされる。沖縄本島と宮古島間に空母を通過させるなど、この海域への進出を強めている。
(産経新聞より抜粋)