令和3年09月09日(木)
教育と
歴史認識
「従軍慰安婦」記載訂正
政府が「従軍慰安婦」という表現を不適切とし、「慰安婦」を用いるのが適切とした答弁書を閣議決定したことを踏まえ、教科書会社三社が文部科学省に申請していた検定済み教科書の記載の訂正が、八日承認された。訂正内容は来年度配布される教科書に反映される。すでに使用している教科書については教科書会社が学校側に周知する。
歴史教科書上の記述をめぐっては、新たな学習指導要領に対応した中学教科書の令和元年度検定で一社、主に一年生用の高校教科書が対象の二年度検定で二社が、「いわゆる従軍慰安婦」との記述を載せて合格した。三社は閣議決定に従い「慰安婦」と訂正したほか、引用部分のため「従軍慰安婦」と記載せざると得ない場合も政府が不適切としていることなどを注釈で明記。高校で使用されている旧要領の教科書も訂正された。
また、先の大戦中に行われた朝鮮半島から日本本土への労働者動員に関して「強制連行」との表現を用いることを同じ閣議決定で不適切としたことについては、新旧要領の教科書で五社が対応した。
(産経新聞より抜粋)