令和3年11月04日(木)
安全保障・
領土問題
中国、二〇三〇年に核弾頭千発
米国防省は三日、中国の軍事動向に関する年次報告書を発表し、中国が約十年後の二〇三〇年までに少なくとも千発の核弾頭を保有する意向を持っている公算が大きいと強調した。空中発射弾道ミサイル(ALBM)などからなる中国版「核の三本柱」を構築した可能性に言及。迎撃が困難とされる極超音速兵器の実戦配備への警戒感も示した。
昨年の同報告書は、中国の核弾頭数が十年間で四〇〇発台となると推定しており、この予測を大幅に上回った。ストックホルム国際平和研究所によると、今年一月時点の弾頭数は、最多のロシアの六二五五発に米国の五五五〇発が続き、中国は三五〇発。報告書では、中国軍が創設一〇〇年を迎える二七年までに、最大七〇〇発の核弾頭を保有可能になると指摘。「今後十年間、中国は核戦力の近代化、多様化、拡大を目指している」と強調した。
(産経新聞より抜粋)