令和3年11月05日(金)
安全保障・
領土問題
台湾侵攻「一~二年ない」
米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は三日、米シンクタンク「アスペン研究所」主催の安全保障フォーラムで、中国による台湾侵攻に関し「近い将来にあるとは思わない。定義づけるならば半年、十二ヵ月、二十四ヶ月、そんな間隔だ」と述べ、一~二年以内は台湾侵攻はないとの見方を示した。ただしミリー氏は、中国軍が台湾統一を「歴史的任務」とする習近平指導部に対し、「武力侵攻の選択肢を提示できるよう能力を構築しているのは明らかだ」と強調し、将来的に習指導部が武力統一を選択する可能性を示唆した。
中国の台湾侵攻のシナリオについて米国防総省は三日、議会に示した中国の軍事動向に関する報告書で、中国人民解放軍が軍創設一〇〇年の二〇二七年までの近代化目標を達成すれば、台湾有事に「より信頼できる軍事オプションと指導部に示すことが可能となる」と分析している。
(産経新聞より抜粋)