令和4年01月13日(木)
皇 室
皇位継承策 国会に報告
岸田文雄首相は十二日、国会内で衆参両院の正副議長と会談し、安定的な皇位継承策などを議論した政府の有識者会議が取りまとめた報告書を手渡した。細田博之、山東昭子衆参両院議長は十八日に各党・会派の代表を集めた全体会議を開く考えで、松野博一官房長官が説明する見通し。与野党には党派によらず、皇位継承の歴史や伝統を踏まえた良識的な判断が求められる。
首相は「十回を超える議論を行い、有識者会議が報告を取りまとめた。政府としてはこれを尊重し、報告する」と述べた。細田氏は「政党の代表に早速集まっていただき、各党での検討をお願いする」と説明。山東氏は「皇室をめぐる課題はわが国の在り方の根本に関わる大変重要なものだ。立法府として真摯に、慎重に、かつ丁寧に検討していく」と語った。
具体化には法整備が必要で、衆参両院正副議長のもとに与野党の協議体を設置して議論し、その上で特例法を制定することなどが想定される。ただ、国会での議論は難航しそうだ。与党内には具体的な議論は今夏の参院選後に先送りすべきだとの意見が根強い。
(産経新聞より抜粋)