令和4年02月01日(火)
安全保障・
領土問題
尖閣 石垣市が海洋調査
沖縄県石垣市が三十一日、同市の尖閣諸島で調査船を使った海洋調査を実施したことが分かった。環境保全のためのデータをとるのが目的で、上陸はせず、海水成分などを調べた。調査の際には中国公船が約四時間にわたり領海侵入し、調査船に接近した。妨害しようとした可能性がある。海上保安庁の巡視船が安全確保にあたり、接触事故などはなかった。
尖閣諸島で公的機関が本格的な現地調査を行うのは十年ぶりとみられる。日本の実効支配を示す上でも意義がありそうだ。関係者によると、石垣市がチャーターした調査船が魚釣島や北・南小島などに近づき、複数の地点で海水サンプルを採取した。中山義隆市長も乗船し、市の行政区域である尖閣諸島の海上から視察した。
今後、東海大の山田吉彦教授(海洋政策)の研究チームが汚染の有無やプランクトンの量などを分析し、水産資源の維持や有効活用に向けた施策につなげる。
(産経新聞より抜粋)