参院憲法審査会が二十三日、今国会初めて開かれ、自由討議を実施した。自民党は大規模災害など緊急事態に「国会議員の任期延長」を可能にする憲法改正の必要性を訴えた。議員任期延長は衆院憲法審で改憲テーマの本命に浮上しており、参院でも議論を進める姿勢を強調した形だ。立憲民主党は法改正によって延長でき、改憲は不要だと主張した。参院憲法審の討議は昨年六月以来。自民の石井準一氏は、ロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルス感染拡大に直面する現状を取り上げ、「現行憲法に規定のない緊急事態における議員任期の延長などについて、早急に検討していく必要がある」と述べた。

（産経新聞より抜粋）