令和4年06月26日(日)
安全保障・
領土問題
中国、石垣沖で試堀か
六月上旬に沖縄県・石垣島北方の排他的経済水域(EEZ)内で活動が確認された中国の海洋調査船「東方紅3」が海底の堆積物を試堀した疑いが強いことが二十五日、政府関係者の取材で分かった。現場周辺は豊富な鉱物資源の可能性が指摘され、中国側は平成三十年にも調査活動を実施。中国の強い関心がうかがえ、海底資源サンプルを分析するなどして海洋領域の拡大に向けた動きを一層強めるとみられている。
日本の周辺海域で資源開発の権利を狙う中国側は近年、国家ぐるみで無許可調査の結果などを学術論文として次々と発表。論文で「科学的知見」を示して日本側の主張に反論する動きを見せている。今回も同様の手法を取る可能性があり、「科学の力による現状変更の試み」への対策が急務となっている。
(産経新聞より抜粋)