令和4年08月06日(土)
憲 法
自民本部方針 改憲実現へ啓発再開
自民党憲法改正実現本部は五日、党本部で会合を開き、改憲の意義を国民に説明する啓発活動を本格的に再開する「基本方針」を確認した。七月の参院選を経て、与党と日本維新の会、国民民主党などは衆参両院で三分の二以上の議席を確保し、憲法改正の発議への環境は整いつつある。議論が本格化する秋の臨時国会を見据え、改憲を党是に掲げる自民が世論を喚起できるかが焦点となる。
古屋圭司本部長は会合の冒頭、改憲をライフワークに掲げながら凶弾に倒れた安倍晋三元首相の遺志を引き継ぐべきだと訴えた。安倍氏の盟友の麻生太郎副総裁も出席し、参院選で中断していた草の根の憲法講演会などを再開する方針を申し合わせた。
自民が基本方針を打ち出した背景には、改憲の意義を丁寧に説明し、理解を得る狙いがある。古屋氏は衆参両院で改憲の発議に必要な議席数を確保したことを踏まえつつ、「好事魔多しだ。これからはさらに丁寧に対応していくことが何よりも必要だ」と語った。
(産経新聞より抜粋)