令和4年08月16日(火)
伝統・文化
高市氏ら二閣僚靖国参拝 首相は私費で玉串料奉納
岸田文雄首相は終戦の日の十五日、東京・九段北の靖国神社は参拝せず、自民党総裁の肩書で玉串料を私費で奉納した。首相は靖国神社に近い千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れて献花し、日本武道館で開かれた政府主催の全国戦没者追悼式で式辞を述べた。
高市早苗経済安全保障担当大臣と秋葉賢也復興相は同日、靖国神社に参拝した。両氏は「国務大臣 高市早苗」「秋葉賢也」とそれぞれ記帳した。高市氏は記者団に「国策に殉じられた方々の御霊に尊崇の念を持って感謝の誠をささげた。ウクライナのこともあり、これ以上戦争で亡くなる方が出ないように祈りをささげた」と語った。秋葉氏は「祖国のために戦って尊い命を落とされた御霊に対し尊崇の念を表し、哀悼の誠をささげた」と述べた。
和田義明内閣府副大臣、鈴木英敬内閣府政務官、杉田水脈総務政務官らも訪れた。自民党では萩生田光一政調会長のほか、稲田朋美元防衛相、古屋圭司元国家公安委員長、小泉進次郎元環境相らが参拝した。十三日には西村康稔経済産業相が参拝した。
松野博一官房長官は十五日の記者会見で、中国や韓国が例年、閣僚の参拝に反発していることに関し「どの国であれ国のために命をささげた方々に尊崇の念を表することは当然だ。今後も隣国である中国、韓国を含む国々との関係を強化していく方針に変わりはない」と説明した。
(産経新聞より抜粋)