令和4年08月06日(土)
安全保障・
領土問題
中国ミサイル 日本攻撃想定
中国が四日に台湾周辺海域に発射した弾道ミサイルのうち五発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に着弾した問題で、中国軍の目標が沖縄・与那国島のレーダーなど日本への攻撃を想定したものだと台湾当局が分析していることが五日、分かった。台湾の軍事情報筋が明らかにした。弾道ミサイルは通常、陸上の固定目標の攻撃に使用され、海上への発射は一部の特殊な弾種に限られる。
同筋によると、台湾当局が日本のEEZ内に着弾したものを含め中国が発射したと分析しているのは、短距離弾道ミサイルの東風一一Aと新型の同DF一六に加え、新型の長距離ロケット砲PHL一六。EEZ周辺の目標の想定は、与那国島や周辺島嶼のレーダーサイトやミサイル陣地だという。防衛省が四日夜に公表した弾道ミサイル五発のEEZ内の着弾地点を北側に移動させると、与那国島周辺になる。
同筋は「中国軍の台湾への第一撃には、同時に南西諸島への攻撃が含まれることが、ますます明らかになってきた」と指摘した。
(産経新聞より抜粋)