令和5年01月12日(木)
教育と
歴史認識
佐渡金山の世界文化遺産登録 推薦書再提出
自民党は十一日、「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録実現を目指すプロジェクトチームを設置し、党本部で初会合を開いた。政府から二月一日までに国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する推薦書の説明を受けたうえで、来年夏ごろの登録に向けて、政府・与党が戦略的に取り組む方針を確認した。
政府は佐渡金山をめぐり、昨年二月に推薦書を提出したが、内容の不備を指摘され、再提出を迫られた。この日の会合で政府側は「ユネスコには事前に暫定版推薦書を提出し、事務的なすり合わせをしている。大きな問題はない」と報告した。
一連の問題をめぐっては、佐渡金山の「強制労働があった」と批判してきた韓国が来年、世界遺産委員会の委員国になる可能性がある。出席者からは「いわれなき中傷には毅然と反論すべきだ」との意見や「韓国側を追い詰めるべきではない」と自制を促す声もあった。
佐渡金山の推薦書が受理されれば、今秋にもユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が現地調査を実施し、来年夏ごろの世界遺産委員会で登録の可否が決まる見通しだ。
(産経新聞より抜粋)