令和5年01月03日(火)
安全保障・
領土問題
金正恩氏、核弾頭増産を表明
北朝鮮メディアは一日、金正恩朝鮮労働党総書記が昨年十二月二十六~三十一日開催の党中央委員会拡大総会で、韓国攻撃用の戦術核兵器の量産に向け、核弾頭の保有量を大幅に増やす方針を中心にした二〇二三年の核戦略を表明したと伝えた。
北朝鮮は一日未明に平壌から日本海側へ短距離弾道ミサイル一発を発射した。元日から軍事的行動に出ることで、異例の頻度でミサイル発射を繰り返した昨年に続き、核・ミサイル開発の加速を誇示。対北抑止力を強化する日米韓と敵対する姿勢を鮮明にした。北朝鮮が核弾頭の小型化に向けた七回目の核実験を強行する事態も警戒されている。
金氏は総会で「迅速な核反撃能力」を持つ新たな大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発も求めた。金氏は「米国が日韓との同盟強化を掲げ、『アジア版NATO』のような軍事ブロック形成に没頭している」と批判。「圧倒的な軍事力の強化」に取り組むよう指示した。
(産経新聞より抜粋)