令和5年03月29日(水)
教育と
歴史認識
小学校教科書検定 竹島・尖閣「固有の領土」定着
文部科学省は二十八日、令和六年度から小学校で使用される教科書の検定結果を公表した。二年度から導入された小学校の新学習指導要領に沿った二回目の検定で、子供たち自身に考えさせる「主体的・対話的で深い学び」の視点やグループ活動などを重視した内容が目立つ。小学校で使用する一四九点(二五九冊)全てが合格。全教科の平均ページ数の合計は前回(平成三十年度)より二パーセント増えた。
小学校社会の申請は三社十二点。現行の指導要領では領土教育の充実が図られていることもあり、五、六年生で記述がある北方領土や竹島、尖閣諸島について「日本固有の領土」と明記、政府見解に沿った記述が定着している。ただ、北海道を中心とした地図を掲載した五年生の教科書で、北方領土の択捉島が割愛されているとして検定意見が付され、修正を求められたケースがあった。
平成三十年度に教科化された小学校道徳には六社十八点の申請があり、伝統文化の尊重や国や郷土愛に関する項目で検定意見が相次いだ。
(産経新聞より抜粋)