令和2年09月30日(水)
安全保障・
領土問題
首相「北方領土に終止符を」
菅義偉首相は29日、ロシアのプーチン大統領と初の電話会談を行った。首相は「平和条約締結を含め、日露関係全体を発展させていきたい。北方領土問題を次の世代に先送りせず、終止符を打ちたい」と呼びかけた。両首脳は昭和31年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速化するとした平成30年の首脳合意も確認した。会談後、首相は官邸で記者団に「プーチン大統領と今後、率直に意見交換できる手応えを感じた。領土問題を解決して平和条約を締結する基本方針のもとに粘り強く交渉していきたい」と語った。
会談では、プーチン氏が「二国間のあらゆる問題について対話を継続していく」と強調。さらに「安倍晋三首相との関係を高く評価しており、菅首相との間でも二国間、国際的な課題で建設的に連携する用意がある」と語った。両首脳は政治、経済、文化など幅広い分野で日露関係全体を発展させることで合意。近く対面での会談を行うことでも一致した。
(産経新聞より抜粋)