令和5年09月02日(土)
安全保障・
領土問題
一方的な領有権主張 中国の「新地図」 アジアで一斉反発
▼中国が発表した新しい地図に対し、アジアで非難が一斉に広がっている。
▼地図は中国自然資源省が八月二十八日に公表した「二〇二三年版標準地図」。南シナ海のほぼ全域の領有を主張しており、九段線を台湾東部に拡大した十段線が記されている。また、ヒマラヤ地域では、中国が「南チベット」として領有権を主張するインド北東部のアルナチャルプラデッシュ州も中国領として記載された。
▼地図を巡ってフィリピンは三十一日の声明で、「中国の主権主張を正当化しようとする試みで、何の根拠もない」と反発。南シナ海での中国の主権主張を退けた一六年の仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)裁定の順守を求めた。ベトナムも三十一日に「ベトナムの海域に対する主張、管轄権を侵害している」との声明を発表し、台湾の外交部報道官は「(台湾は)絶対に中国の一部ではない」と批判した。
(産経新聞より抜粋)