令和6年01月12日(金)
政治と宗教
陸幕副長ら靖国集団参拝 通達違反の可能性
・防衛省は十一日、陸上自衛隊の小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)が九日に公用車を使い、東京都千代田区の靖国神社を参拝していたと明らかにした。小林氏が委員長を務める陸自航空事故調査委員会の関係者数十人と集団で参拝した。同省は宗教施設の部隊参拝などを禁じた事務次官通達に違反する可能性があるとして、調査を始めた。
・同省によると、小林氏らは九日午後、時間休を取得して靖国を参拝した。参拝は新年の安全祈願が目的で、小林氏以外の一部参加者も公用車を利用。同省は「外形的には事務次官通達に違反する可能性がある」としている。
・陸自は、参拝は「私的な行為」で、公用車の使用については「能登半島地震の災害派遣中であり、速やかに職務に戻るための備えだった」と説明している。
・通達は昭和四十九年に出され、宗教上の礼拝所への部隊参拝や隊員に参加を強制することは厳に慎むべきだと定める。
(産経新聞より抜粋)