令和2年10月20日(火)
安全保障・
領土問題
自衛隊、豪軍防護へ
岸信夫防衛相は19日、オーストラリアのレイノルズ国防相と防衛省で会談し、平時から自衛隊が豪軍の艦艇や航空機を守る「武器等防護」の実施に向けて調整を開始することで合意した。武器等防護は平成27年に成立した安全保障関連法により可能となった任務の一つで、実現すれば米軍以外で初めて。東、南シナ海で威圧的な海洋進出を続ける中国に対し警戒監視を強める狙いがある。
両氏は東、南シナ海の情勢について意見を交わし、力を背景とした一方的な現状変更の試みに強く反対することで一致した。岸氏は会談後の共同記者発表で、中国を念頭に「明確なメッセージを出し、日豪間で緊密な連携を維持していく」と強調。日本時間の19、20日に日米豪3カ国の艦艇が南シナ海を航行する共同訓練を行うことも明らかにした。
(産経新聞より抜粋)