令和2年10月27日(火)
憲 法
自民起草委 改憲原案水面下で
衆院憲法審査会は26日、新たな会長に自民党の細田博之元幹事長を選出した。細田氏は選出後「日本の国家像を国民的見地に立って議論する意義は極めて大きい。審査会に課せられた使命は誠に重大だ」と強調した。「各会派が異なる意見にも耳を傾けながら、自由闊達に議論することができるよう公平かつ円満な運営に努めたい」とも述べた。与党は今国会の憲法審で、憲法改正の手続きを確定させる国民投票法改正案の成立を目指す。
ただ、野党は、自民党憲法改正原案起草委員会(衛藤征士郎委員長)が四項目の自民党改憲「イメージ案」を年末までに具体的な条文案にするとの方針を示したことに反発している。このため、自民党は野党を刺激しないようにすることも念頭に、今後は起草委の活動を水面下にとどめる方針だ。自民党幹部は「これからは起草委の会合を開いたとも、開かなかったとも発表しない」と話す。党内には起草委の役割を四項目に関する勉強の場にとどめるべきとの声もある。
(産経新聞より抜粋)